(1)マダイは10月から生産を始めます。
受精卵は水面近くに浮く分離浮性卵で、それを回収して水槽の中に入れ生産を始めます。 1〜2日でふ化し、約2〜3mmの仔魚になります。 その後3日程で餌であるシオミズツボワムシ(通称=ワムシ)をたくさん食べるようになります。 餌を切らさず与え、飼育環境(特に海水の温度)魚病対策などにも充分気を配り、大切に育てます。 全長50〜70mmの稚魚になるまで約60日間かかります。
(2)仔魚の餌であるワムシ(動物プランクトン)の生産。
仔魚の餌であるワムシ(動物プランクトン)大きさ200ミクロン(0.2ミリ)を与えるため、 ワムシの生産もマダイの種苗生産には欠かせない作業です。 このワムシを安定的に供給するため、ワムシの餌になる クロレラ(植物プランクトン)大きさ3ミクロン(0.003ミリ)を育てることも重要な作業です。
つまり、魚の餌の餌から生産しています。
ワムシを肉眼で見ると白い点が泳いでいるのがかすかに見える程度です。
(3)海面の生け簀に移して飼育します。
全長50〜70mmの稚魚になると配合飼料や魚肉ミンチをよく食べて成長も速くなります。 そのため、陸上水槽での飼育は過密になるので、陸上から海面の生け簀に移して飼育します。
(4)いよいよ出荷です。
マダイは約900日1.3〜2.0kg.に成長してから出荷されます。
トラフグは、約18ヶ月で800〜1.0kgに成長してから出荷されます。